山菜の「みず」は主に東北地方で食べられてるものです。
栄養価が高い上に苦みやえぐみが少ないので密かな人気です。
栄養にいいと聞くと食べすぎてしまうもの。
この「みず」は食べすぎても大丈夫なのでしょうか。
ここでは、山菜のみずを食べすぎても大丈夫なのか、食べ過ぎるとどうなるのか、食べるときの注意点などまとめました。
山菜のみずの食べ過ぎには注意
山菜のみずは摂り過ぎには注意が必要です。
山菜のみずを食べ過ぎると身体にあまり良くはありません。
みずが食物繊維が豊富な特徴的な山菜であるからです。
この山菜は渓流沿いや湿地帯などで見られ、まっすぐ伸びた茎にギザギザの葉と赤い根元が特徴的です。
食べる際は葉を取り、主に根元の赤い部分から緑の茎の部分を調理します。
この茎の部分は繊維が多いため、皮むきと下茹でが必要です。
みずを含む野菜の食物繊維は「第六の栄養素」とも言われているほどです。
ただし、摂り過ぎないように注意が必要です。
みずは調理すると独特のねばりが出ますが、この粘りにも注意が必要です。
また、アクが少ないと言われていますが、全くないわけではないのでアクの影響も考慮して適量を摂ることが重要です。
みずには食物繊維以外にもビタミンB1、B2、C、ミネラルなどが豊富に含まれています。
特にビタミンCの量はすごく多いです。
なお、みずには赤みずと青みずという2つの種類があります。
呼び名が似ているものの別々の植物です。
今回お話しているのは赤みずについてです。
赤みずには特有の「コブコ」と呼ばれる小豆のようなこぶができ、美味しく食べられる秋の味覚として人気があります。
山菜のみずの皮むきと下処理
山菜のみずを食べる前には、皮むきと下茹での基本的な下処理が必要です。
なぜなら、みずには多くの繊維質が含まれているからです。
また、食感もよくありません。
皮むき
春先の山菜は柔らかいため一部は皮むきなしで食べられるものもありますが、一般的には皮むきが美味しさを引き立てます。
具体的な下処理の手順をざっくり解説しますね。
1.みずの葉っぱをとる
葉っぱを折り取ると皮も一緒に取れるので、一気に下に向かって皮ごと剥いていきます。
取った葉っぱは天ぷらにするのがおすすめ。
2.茎を食べやすい大きさに折り取っていく
葉っぱを全て取ったら、葉がついていた細い部分から食べやすい長さに茎を折り取ります。
同じくらいの長さで折り取ると見た目が良く、保存もしやすいです。
折り取る際に取り残した皮は、葉っぱを取るときと同じように引っ張って取り除きます。
3.茎の一番下の根っこに近い部分は使わずに処分する
根っこに近い部分は硬いことが多いため、使わずに捨てます。
これで皮むきの工程は完了です。
次に、皮むきが終わったら次は下茹でです。
みずは基本的には下茹でしてから様々な料理に使います。
みずの茹で方
みずの茹で方です。
- 鍋にたっぷりの湯を沸かします。
- 塩をひとつまみ入れます。
- 皮むき済みのみずを入れ、鮮やかな黄緑色に変わるまで1分~2分ほど茹でます。
- お湯から上げ、冷水にさらします。
アクが気になる場合は、冷水に浸したまま半日ほど冷蔵庫で保存すると良いでしょう。
みずに含まれているわずかなアクは水にさらすことで抜け、また色止めにもなります。
みずはたくさん収穫できますが、生のままでは保存がききません。
また大量に食べるのはNGなので、収穫する際はその日に食べる分だけを採るようにしましょう。
長期保存を希望する場合は、下処理した後に塩漬けにすることをおすすめします。
山菜のみずの食べ方
山菜のみずを美味しく楽しむ方法をご紹介します。
みずのたたき
下処理する前にみずを使用します。
皮をむき、適当な大きさに切ったみずに熱湯を回しかけ、ビニール袋に入れ、にんにくや味噌と一緒にすりこぎで叩きつぶすだけの簡単料理。
ネバネバトロトロでコクがあり、あつあつご飯にかけて食べると、やみつきになります。
根っこに近い部分が粘りが強いので、できるだけ下の方を使用しましょう。
みずと豚肉の炒め物
みずを豚肉と炒め、オイスターソースや焼き肉のたれで味付けします。
みずはビタミンBが豊富なため、油との相性が良く炒めることでシャキシャキ感と甘味が引き立ちます。
みずとベーコンのパスタ
みずとベーコンを炒め、パスタと合わせるだけで簡単に完成します。
味付けはシンプルに塩コショウや醤油がおすすめです。
他の山菜やきのこを加えると香りが増します。
みずの浅漬け
みずを軽く塩で揉み、塩昆布や鷹の爪を入れて和えるだけです。
生姜を入れると新しい味わいが楽しめます。
作ってすぐに食べられ、手軽で時短になります。
みずのお味噌汁
シンプルにみずをお味噌汁に入れても美味しいです。
油揚げやお麩と組み合わせると、特にみずの味が際立ちます。
他にもなめこや根菜と組み合わせたり、豚汁風にアレンジしたりと、お味噌汁のバリエーションを楽しめます。
まとめ
山菜のみずについてまとめました。
食べ過ぎはお腹を壊す原因になりますね。
食べる際は下処理は必ずやりましょう。