ベランダなどでトマトを栽培していると枯れてしまったのか元気がなくなってる場合があります。
せっかく育てたトマトですから何とか復活させたいものですよね。
ここでは枯れてしまったトマトの復活の方法についてまとめました。
トマトが枯れる時の3つの対策
トマトが枯れたと思われるときの対策を紹介します。
水を与える
水切れには水を与えるのが大切です。
真夏の場合、日中に気温が高くなるのでまだ涼しい時間帯の朝か夕方に水を与えましょう。
しかし、すでに土が湿っているのに地上部がしおれている場合は水切れ以外が原因です。
水やり以外の別の対策が必要です。
遮光する
急に晴れて日光が当たったり、気温が上昇したことなどによってしおれている場合は光をさえぎると回復が早まることがあります。
完全な陰にして真っ暗にするのではなく、少し陰を作るだけで十分です。
追肥を止める
根が傷んでる時は追肥をやめましょう。
根が傷んでるといくら肥料を与えても養分や水分を上手く吸うことができません。
そんな時に追肥をするとさらに根が傷んでしまいます。
折れた部分を補強
枝が折れて箇所が見つかった場合は枝を補強しましょう。
折れた部分をまっすぐにして、ビニールテープや支柱などを使って補強します。
その他、病害虫による被害を発見したら薬剤を使ったり、傷んでる葉を抜いたりして対処しましょうう。
枯れたトマトを復活させる脇芽から挿し木を作る方法
色々試したけど復活しない場合は脇芽から挿し木を作りましょう。
脇芽とは、主枝から横に出てくる小さな芽のことです。
この脇芽を利用して、新しい苗を作ることができます。
これを挿し木と呼びます。
挿し木によって、枯れたトマトを復活させることができるのです。
挿し木の方法です。
脇芽を摘む
脇芽は、比較的元気なものを摘み取ります。
摘み取るときは、根元から切り取りましょう。
水挿しする
摘み取った脇芽を、水を入れたコップやペットボトルなどに挿します。
水に挿す部分は、葉を落とした部分の3分の1程度にします。
水挿しした脇芽は、直射日光の当たらない明るい場所に置きます。
水は毎日交換して清潔に保ちます。
約1週間~2週間で発根したら土挿しに移しましょう。
土挿しする
発根した脇芽を、鉢やプランターなどに植え付けます。
土はあらかじめ湿らせておきます。
土に指や棒などで穴を開けて、脇芽を挿します。
土挿しした脇芽は、水やりをして乾燥しないようにします。
また、風通しや日当たりの良い場所に置きます。
土挿し後は、普通のトマトと同じように管理します。
トマトが枯れる理由
トマトが枯れる理由はいくつかあります。
日当たりが悪い
トマトは日光を好む植物なので、日陰や日照時間が短い場所では、日照不足で枯れやすくなります。
また、葉が茂りすぎて日光が十分に当たらなくなることもあります。
対策としては、日当たりの良い場所で栽培し、葉が混み合わないように摘葉することが大切です。
風通しが悪い
風通しが悪いと蒸れて湿気が溜まりやすくなり、葉が枯れたり、病気や害虫にかかりやすくなったりします。
特に梅雨や雨の多い時期は注意が必要です。
対策としては、風通しの良い場所で栽培する、葉と葉が重ならないように間引きする、株と株の間に十分な距離をとるなどといった方法があります。
また、雨よけ屋根があると効果的です。
過湿によって根が傷んでいる
トマトは過湿に弱い植物です。
水を与えすぎたり、土の水はけが悪かったり、鉢の通気性が悪かったりすると、根が傷んで水分や栄養の吸収が悪くなります。
根が傷んだ状態では、水やりをしても枯れてしまうことがあります。
対策としては、用土に水はけの良い野菜用培養土を使う、鉢底から水が流れ出るまで水やりをする、水やりは土が完全に乾いたら行うなどといった方法があります。
カルシウム欠乏による尻腐れ症
大玉トマトでは、果実の下の方が黒褐色になって陥没する「尻腐れ症」という生理障害が起こることがあります。
これはカルシウム欠乏によって引き起こされるもので、果実の組織が壊死してしまいます。
対策としては、カルシウム配合の肥料を与えることや、カルシウム含有量の高い卵殻や牛乳を散布することです。
連作障害
トマトは病気にかかりやすい植物です。
代表的な病気として、青枯病や黄化葉巻病があり、茎や葉が枯れてしまいます。
これらの病気は土壌中に残る菌やウイルスによって引き起こされるもので、同じ土に繰り返し同じ科の植物を植えると発生しやすくなります。
これを「連作障害」と呼びます。
対策としては、同じ場所での栽培間隔を3~4年あけたり、異なる種類の野菜を混植しましょう。
まとめ
トマトが枯れたときの対処の方法を紹介しました。
トマトは、美味しいだけでなく、栄養価も高い野菜です。
トマトは日光や水やりなどの管理に気を付けないと、枯れてしまうことがあります。
しかし、原因を知って適切な対策を行えば、トマトは元気に育ちます。
美味しいトマトを収穫できるように頑張ってくださいね。