冷凍庫の中でアイスクリームだけが柔らかくなる原因と対策を説明します。
なぜアイスクリームだけが他の食品より柔らかくなるのか、それはアイスクリームが他の冷凍食品よりも溶けやすいからです。
冷凍庫の温度が何らかの理由で上がったとき、他の食品や氷はまだ冷凍のままでもアイスクリームだけが柔らかくなってしまうことがあります。
ですので、冷凍庫の温度が上がる原因を見つけてそれを取り除くことが重要です。
そうすれば、期待していたアイスクリームが柔らかくて食べづらいという不快な状況を防ぐことができます。
この記事では、冷凍庫のアイスだけが溶ける理由、冷凍庫の温度が上がる主な原因と、その対策について詳しくお伝えします。
また、アイスクリームが柔らかくなった場合の対処方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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クーリッシュが小さくなったと言われるのは本当？
冷凍庫でアイスクリームだけ溶ける原因
冷凍庫でアイスクリームだけが柔らかくなる理由について、簡単に説明します。
アイスクリームが溶ける原因には、いくつか考えられます。
アイスクリームは溶けやすい
これは基本です。
そもそもアイスクリームは溶けやすいものなので、冷凍庫の温度が少しでも上がるとすぐに影響を受けます。
アイスクリームは牛乳や卵、砂糖などを混ぜた液体を凍らせて作ります。
さらに、その過程で空気を含ませることで、ふわっとした食感を生み出しています。
だから、中身は結構スカスカです。
そのため、外からの温度変化に敏感で、氷や他の冷凍食品がまだ硬いままでもアイスクリームだけが柔らかくなってしまうことがあるのです。
冷凍庫の温度が高い
意外と知られていませんが、アイスクリームの適切な保存温度は－18℃です。
もし、冷凍庫の温度がこれより高くなるとアイスクリームはどんどん柔らかくなります。
冷凍庫の温度が高くなる理由は、いくつか考えられます。
次に、具体的な原因とその対策についてお話しします。
冷凍庫の扉を開け閉めしすぎ
冷凍庫は、意外とよく開け閉めすることがあります。
特に夏は氷を使うことが多いので、頻繁に冷凍庫を開ける人が多いでしょう。
開けたらすぐに閉める人はどれくらいいるでしょうか。
私自身、ドアを開けたまま他のことをしてしまうことがあります。
ドアを開けたままにしていると、冷気が逃げて冷凍庫内の温度が上がってしまいます。
また、ドアを閉めたつもりで閉め忘れることもあります。
ドアがしっかり閉まっていないと、冷気が外に逃げてアイスクリームが溶けてしまうことがあります。
「ちゃんと閉めたから大丈夫」と思うかもしれませんが、実際にはドアが完全に閉まっていないことが意外とあります。
例えば、勢いよくドアを閉めたとき食品が挟まって閉まりきらないことがあります。
また、ドアのゴムパッキンが劣化して変形し、しっかり閉めるのが難しくなることもあります。
今一度、冷凍庫のドアが確実に閉まっているか確認してみてください。
冷凍庫のドアポケットに入れてる
ドアポケットなどのドアの近くは冷凍庫の中で最も温度が上がりやすい場所です。
ドアを開けると、冷気が一気に外に出るためポケットの温度は上がりやすいのです。
ドアポケットにアイスクリームを入れると、すぐに柔らかくなってしまいます。
棒付きのアイスはドアポケットに入れやすいですが、そこに入れると冷凍庫内の温度変化にさらされます。
冷凍庫を頻繁に開け閉めする場合、冷気が逃げてアイスクリームが溶けやすくなります。
ドアの入り口にアイスクリームを置いている場合は、冷凍庫の奥の方に移動させると、溶けにくくなるかもしれません。
食材が詰まりすぎて冷気の出口が塞がれてる
冷凍庫の中に食材を詰め込みすぎると、冷気の通り道が塞がれてしまいます。
そうなると、冷凍庫内の温度が上がってアイスクリームなど溶けやすいものが柔らかくなるのです。
特に冷凍庫に食品をたくさん詰め込むと、冷気の出口を塞いでしまう可能性が高くなります。
詰め込みすぎると、以下のような問題も生じます。
詰め込みすぎるデメリット
- ものが多いと冷えるのに時間がかかる
- 冷凍庫を開ける時間が長くなるため、冷気が逃げやすい
冷気の出口から冷たい空気がしっかり出ているか確認するのは難しいので、冷凍庫にものを詰め込みすぎないように気をつけましょう。
温かいものを入れた
冷凍庫に温かい食品を入れると、冷凍庫内の温度が上がります。
例えば、炊いたお米を冷凍保存するとき、まだ冷めていない状態でアイスクリームの隣に置くとアイスクリームが溶ける原因となります。
そうすると、近くに置いてあるアイスクリームは溶けてしまうことがあります。
この場合、時間が経てばお米が凍りアイスクリームも再び固まります。
心当たりがある場合は、少し時間を置いてからアイスクリームが固まっているか確認してみましょう。
これらの行為は、冷凍庫内の温度を上げる原因となるので、冷凍庫を正しく使うことが大切です。
温度調節をしていない
冷凍庫の温度調節をしていないと、冷凍庫の温度が適切な状態を保てずアイスクリームが溶ける原因になります。
冷凍庫の温度調節の方法は、冷蔵庫のタイプによって異なります。
うちの冷蔵庫の場合、冷蔵室に「冷凍庫温度調節」のつまみがあります。
また、冬のモードと通常モードがありますが、設定の違いには電気料金に影響があります。
「冬期」と「通常」の違い
- 冬期モード：電気代が高い
- 通常モード：電気代が安い
なぜこのような違いが生じるかというと、冬は冷凍庫を置いている部屋の室温が低くなるため、冷凍庫の負担が軽くなります。
なので、冬は「通常」モードでいいのですが、その分冷凍庫が温度を下げるのをサボってしまいます。
そこで、寒い季節に「冬期」モードに切り替えると冷凍庫がしっかりと冷やしてくれます。
これによって、アイスクリームが溶けにくくなります。
ただし、1年中「冬期」モードにしていると、電気代が高くなるので季節に合わせて設定を切り替えることが大切です。
冷凍庫の温度調節を適切に行って、アイスクリームが溶けないようにしましょう。
冷凍庫を置いている部屋の室温が高い
冷凍庫を置いている部屋、たとえばキッチンの室温が高いと冷凍庫内のアイスクリームが溶けてしまうことがあります。
その理由は、冷凍庫が外気で温められてしまい内部まで熱が伝わるからです。
誰でも経験があると思いますが、真夏の猛暑日、外の気温が40度近い日にアイスクリームが柔らかくなっていることがよくありませんか？
冷凍庫があるキッチンはエアコンの冷気が届かないため、室温が高くなっていたのが原因です。
また、冷凍庫の断熱性能が低いと外気の影響を受けやすくなります。
「アイスクリームが溶けてしまうかも」と思った方には、2つの対策をおすすめします。
対策
- 冷凍庫を置いている部屋の室温を下げる
- 断熱性能の高い冷凍庫に買い替える
まず、冷凍庫を置いている部屋の室温を下げる方法です。
キッチンのドアを開けて、エアコンの冷風が流れるようにすれば室温を下げることができます。
ただし、この方法では電気代がかかります。
冷凍庫のアイスだけが溶けるときの対処法
冷凍庫のアイスクリームが溶けてしまうときの対処法を説明します。
まずは、冷凍庫の温度が上がる原因を取り除くことが重要です。
裏技的な対処法ではありませんが効果的です。
冷凍庫の温度設定を最強にする
冷凍庫の温度設定が弱になっていると、特に夏場は冷凍庫内の温度が下がりにくくなります。
温度設定を最強にして、冷凍庫内を十分に冷やしましょう。
冷凍庫の中を整理する
冷凍庫が詰まりすぎていると、冷気の流れが悪くなります。
古い食材や、いつ保存したかわからないものは処分して冷気が通りやすいように整理整頓しましょう。
また、霜が冷凍庫の壁についている場合は、これも取り除くことで冷凍庫内の温度を下げやすくなります。
ドアポケットを避ける
冷凍庫のドアポケットは、最も温度が上がりやすい場所です。
ドアを開けるたびに冷気が逃げるため、アイスクリームはドアポケットに入れないようにしましょう。
ドアをすぐ閉める
ドアを開けたら、すぐに閉めるように心がけましょう。
開けたままだと冷気がどんどん逃げて、冷凍庫内の温度が上がってしまいます。
これは電気代節約のためにも心掛けたいことですね。
もしアイスクリームが柔らかくなってしまったら、早めに食べるのがおすすめです。
再度凍らせると、味や食感が悪くなってしまうからです。
特にバニラ系は、氷の結晶が大きくなってガリガリしたり分離したりすることがあります。
以上の対処法を実践して、冷凍庫のアイスクリームが柔らかくならないように気をつけましょう。
どれも簡単なことなので、ぜひ取り入れてみてください。
まとめ
ここまで、冷凍庫のアイスクリームだけが柔らかくなる原因と対処法についてお話ししました。
アイスクリームが柔らかくなりやすいのは、他の冷凍食品と比べて溶けやすい性質があるためです。
アイスクリームを保存する際の適切な温度は、－18℃です。
この温度を維持するには、冷凍庫の温度が上がらないように気をつけることが大切です。
ちょっとした工夫で、冷凍庫の温度を保ち、アイスクリームが溶けてしまうのを防ぐことができます。