前厄とは本厄の前の年のことです。
前厄についての考え方は人それぞれあります。
大きな災厄の前振れが起きる年と考える人もいれば、本厄の年と同じように考え慎重に過ごさなければと考える人もいます。
気になって前厄の厄払いを受けようと思っても所作とかマナーとか分かりませんよね。
今回は前厄の厄払いはいつまでなのか、どこでするのか、いくらかかるのか解説します。
前厄の厄払いはいつまでにする?時期を過ぎたら?
前厄は数え年で男性なら24歳・41歳・60歳、女性なら18歳・32歳・36歳にあたります。
厄払いを受ける時期については、元旦から節分(2月3日頃)までに行うのが一般的です。
特に節分の日に厄払いをする人が多いです。
これは旧暦の大晦日にあたる2月3日に1年の厄を払って新年を迎えましょうという昔からある風習によるものです。
ただし、いつまでに行かなければいけないという決まりはなく、多くの神社やお寺が1年中いつでも厄払いの受付をしています。
中には大晦日や正月、誕生日などその年の節目にする人が多いですが、思い立ったその時に行うのも悪くありませんね。
厄払いは基本予約制のところが多いので、まずは神社やお寺に問い合わせてみましょう。
基本的に本厄とやり方は変わりません。
前厄の厄払いの金額は?
厄払いの金額の相場は3,000円~1万円ほどです。
厄払いで払う紙幣は必ず新札を用意しておきましょう。
支払う金額はキリのいい数字になるように心がけましょう。
「4」、「6」、「9」の数字は縁起が悪いとされています。
いくら包めばいいか分からない場合は、厄払いを受ける神社やお寺に問い合わせてみたほうが確実です。
金額が指定されているところもあれば、「お気持ちでいいですよ」と答えるところもあります。
そのときは、相場の平均的な5,000円を包んでいくといいでしょう。
金額によってお祓いの程度が違うことはありません。
ただし、徹下品(参拝者に授与する品)が異なる場合があります。
厄払いを受けるとお守りやお札、お箸、御神酒などを貰うところがほとんどですが、そのサイズや内容が違ったりするところもあります。
お金の渡し方は白い無地の封筒または、蝶結びの祝儀袋にお金を包みましょう。
そして、封筒の表面の上側に神社なら「初穂料 または、玉串料」お寺なら「お布施」と書き、下側にお祓いを受ける人の氏名を書きます。
裏面には金額と住所を書いてください。
前厄の厄払いにはどんな日にどんな服装で行く?
厄払いを行う日に特に決まりはありません。
ただし、喪中の場合は神社によっては嫌うところもあれば、四十九日が過ぎれば問題ないというところもありますので、事前に問い合わせてみましょう。
お寺だと喪中を嫌がることはないと思います。
神社とお寺で対応が違うのは面白いところですね。
お祓いも結婚式などのお祝い事と同様に、「大安」や「先勝」など六曜を気にする人がいると思います。
私もお祓いを受ける日について神社に聞いたことがあります。
神社からは
「厄払いやお祓いは六曜と無関係なので気にする必要はありません。大事なのはお祓いを受けたいと思う気持ちです」
と言われました。
そんなに気にしなくても良さそうです。
それでも気になる人は大安を選ぶことをおすすめします。
六曜についてまとめましたので参考にしてください。
仏滅:1日中どの時間もよくない日
友引:お昼以外はよい日。特に夕方がよい
赤口:お昼頃(11時~13時頃)のみよい日
先勝:午前中はよい日
先負:午後はよい日
厄払いに行く時の服装
厄払いに行く服装に決まりはありません。
普段着でもOKですが、フォーマルが無難ですね。
男性はスーツとネクタイ
- スーツの色は黒や紺などシックの色。
- ネクタイは黒か白がいいが、ない場合は落ち着いたシックな色を選ぶ。
- 靴は無地の革靴。
スーツが無い場合は、ビジネスカジュアルを意識するといいでしょう。
例えば、ジャケット+チノパンまたはスラックスなどですね。
落ち着いた印象にすることが大切ですよ。
女性はスーツまたはワンピース
- 黒か紺のシックな色合いのスーツまたは、ワンピース
- 生足はあまり良くないので、黒か肌色に合ったストッキングを着用する
スーツやワンピースが無い場合は、襟付きの服+スカートかパンツで落ち着いた印象になれば大丈夫です。
軽装や派手な服はNG
- 奇抜なデザインや派手な服装
- 露出度が高い服装
- ジーパンやデニムジャケット
- 素足やサンダル
これらの服装は失礼にあたるので避けましょう。
まとめ
前厄の厄払いは元旦から節分までに行うのが一般的ですが、特に決まりはありません。
金額の相場は3,000~1万円程度です。
だいたい5千円ほど包んでおけば大丈夫だと思います。
厄払いを行う日は決まりはありませんので、都合がいい日でも大丈夫ですよ。
服装はフォーマルまたは、ビジネスカジュアルにしましょう。
普段着で行く場合は落ち着いた印象になるようにします。