梅干しは保存食として長期保存が可能なイメージがありますが、時折、白いカビのようなものが付着していることがありますね。
この白いものは食べても大丈夫なのか心配になりますよね。
捨てるのはもったいないですもんね。
ここでは、梅干しに付いた白いものがカビなのかどうかの見分け方や、食べられるものかどうか、そしてカビが生えないようにする対策について、詳しく解説していきます。
梅干しの白いカビと塩との見分け方
赤茶色の梅干しに白い斑点が付着していたら、何か変なものが付いてると思いますよね。
最初に思いつくのはカビかもしれませんが、実はこの白いものが塩である可能性もあります。
梅干しは塩分が高いため、その塩分が結晶化して表れることがあります。
塩であれば、特に取り除く必要はありません。
そのまま食べることができます。
もし白いものがカビだった場合は取り除く必要がありますが、カビと塩を見極めることが重要です。
では白カビと塩との見分け方について説明します。
塩と白いカビの見分け方は簡単で、まず触ってみることです。
触ってみてザラザラしていて固ければ塩、フワフワしていれば白カビです。
カビかもしれないものに触るのが嫌な場合や、この方法に不安を感じる場合は、コップにお湯を入れてその中に白いものを入れてみましょう。
塩であればお湯に溶けますが、カビならば広がるだけで溶けません。
これも簡単な見分け方です。
お湯に溶けない場合は、カビの可能性が高いので取り除く必要があります。
この見分け方を知っていれば、梅干しに白いものが付いていても慌てることはありませんし、不安から捨ててしまう心配もありませんね。
梅干しの白カビの対処法
梅干しに付着した白カビを取り除く方法について解説します。
まず、初期段階の僅かな白カビである場合であれば、その一部分を取り除いて食べることができます。
白カビが多く付着してしまった場合は取り除く必要があります。
梅干しに付いた白カビは、初めに丁寧に取り除きます。
その後、梅干しを35度以上の高濃度アルコールを含む焼酎やウイスキーで軽く洗浄します。
これは目に見えない微細な菌を排除するためのものです。
その後、水分を十分に切り半日ほど日光に干します。
梅酢の場合は、キッチンペーパーやコーヒーのペーパーフィルターなどを使用して濾し、その後、お鍋に入れて一度煮沸させます。
これは煮沸消毒の一環です。
最後に、器をよく消毒し梅干しや梅酢を戻します。
梅酢が濁っている場合は、残念ながらカビが進みすぎてるので捨てるしかありません。
梅干しの白カビを食べてしまったらどうしたら良いでしょうか。
中には無害な白カビもありますが、カビは基本的に有害です。
誤ってカビを食べてしまった場合は、念のため医師に相談してください。
梅干しに黒いカビが発生した場合
黒いカビは白いカビとは異なり、危険度が高いため発見したら速やかに取り除いて処分しましょう。
喘息や鼻炎のアレルギーの原因となる可能性もあります。
残っている梅干しは焼酎で洗浄し、天日で干すことで処理することもできます。
しかし、見た目で分からないだけで、全体的に黒いカビが広がっている可能性も考えられるため、全てを捨てる方が安全です。
もったいない気持ちはありますが、諦めることが安全な選択です。
梅干しのカビ防止対策
梅干しにカビを生やさない工夫はいくつかあります。
水分を十分に飛ばして乾燥させる
カビは湿気の多い場所で繁殖します。
梅干しを作る際には、最初に梅をしっかりと水で洗いますよね。
この際に梅を充分に乾かさないと、カビの原因になりやすいです。
保存容器を洗った後は、しっかりと水分を拭き取り、直射日光に当てて乾燥させましょう。
また、梅も徹底的に乾燥させることが肝心です。
梅をザルに並べてしっかりと天日干ししましょう。
直射日光を浴びることで、乾燥と同時に殺菌の効果もあります。
できれば3日間ほど天日干しするのが理想的です。
ちなみに、このプロセスを土用干しとも呼びます。
塩分濃度を高める
昔の梅干しは30%以上の塩分濃度で作られていました。
最近では減塩された商品も増えていますが、やはり塩分濃度が低い梅干しはカビや雑菌が繁殖しやすいです。
梅干しを漬ける際は、塩をしっかりまぶして塩分濃度を15%以上に保ちましょう。
また、塩をまぶす前に焼酎などに梅を漬けるのもカビ対策に効果的です。
梅を梅酢に十分に浸す
梅干しを作る際に、カビが生える原因の一つは梅酢の浸透が不十分なことです。
梅酢の量が少ないと、梅干しの一部が空気に触れやすくなります。
そこに空気中の雑菌が侵入し、カビの原因となります。
梅の実を梅酢にしっかりと浸すように気を付けましょう。
充分に浸っていない梅干しはカビの発生リスクが高まります。
しっかりと除菌する
梅は35度以上の焼酎でしっかりと除菌しましょう。
また、梅干しを漬ける容器も熱湯などで徹底的に消毒しておきましょう。
まとめ
梅干しの白いカビと塩との見分け方について解説しました。
軽いものは手で除去すればいいです。
大きいカビの場合は取り除いたあとに、高濃度のアルコールで消毒して天日干しするのがポイントです。