オリンピックでの入賞範囲は8位まで認められています。
個人でも団体でも、上位8位までが入賞に数えられます。
4位から8位の間で入賞した人たちは賞状をもらいます。
パラリンピックでも、入賞の基準は同じで8位までが対象です。
この記事では、オリンピックで入賞できるのは何位までか、入賞者には何が与えられるのか、なぜ入賞が8位までなのかの点について説明します。
オリンピックの入賞は何位までか
五輪での入賞は8位までです。
オリンピックやパラリンピック、夏季・冬季を問わず、このルールが適用されます。
この基準は、「オリンピック憲章」によって定められています。
オリンピック憲章とは、国際オリンピック委員会(IOC)によって設けられた基本ルールのことです。
入賞者とは4位から8位までの選手を指す
1位から3位のメダルを獲得した選手は「メダリスト」と呼ばれます。
メダリストは広く知られている名称ですが、4位から8位の「入賞者」という呼び名はあまり耳にしないかもしれません。
オリンピックでの入賞特典は何があるの?
オリンピックで入賞したけど、表彰台に立てないと何ももらえないのかと疑問に思うことがあるかもしれません。
ですが、以下の特典が用意されています。
- 賞状
- 入賞者名簿に名前が記録される栄誉
- 報奨金(賞金)
賞状
メダルを獲得した1位から3位の選手だけでなく、4位から8位になった選手も賞状を受け取れます。
例えば、東京オリンピック・パラリンピックでは、岐阜県美濃市で製作された「美濃手すき和紙」で作られた賞状が授与されました。
名前が残る栄誉
8位までの選手は、国際オリンピック委員会(IOC)により管理される入賞者名簿に名前が記録されます。
この名簿は永久に保存されるため、アスリートにとっては非常に大きな名誉です。
だからこそ、8位内に入ることとそれ以下では大きな差があるのです。
マラソンなどの競技で、トップだけでなく上位に入るための激しい競争が見られるのはこのためです。
報奨金(賞金)
国際オリンピック委員会(IOC)からは、メダリストにも入賞者にも賞金は出ませんが、日本オリンピック委員会(JOC)はメダリストに以下のような賞金を出しています。
- 金メダル:500万円
- 銀メダル:200万円
- 銅メダル:100万円
ただし、4位から8位までの入賞者については、具体的な賞金の支給は確認されていません。
しかし、一部のスポーツ団体やスポンサーからは賞金が出ることもありますが、その額は公開されていないことが多いです。
水泳、柔道、スケートボードなどの競技では、競技団体からの報奨金はないとされています。
国によって異なる報奨金制度
各国によって、メダリストや入賞者への報奨金制度は大きく異なります。
例えば
- シンガポール:金メダルに約1億円
- インドネシア:金メダルに約5000万円
- アメリカ:金メダルに約380万円
このように、国の経済状況や競技への注力度によって、報奨金額には大きな開きがあります。
「入賞」とは何か?
音楽のコンテストやスポーツの試合で、上位に入ることを一般的に「入賞」と言います。
オリンピックでは、上位8位までが入賞とされます。
これにはもちろん、メダルを獲得する1位から3位の選手も含まれます。
「8位までが入賞」というルールは国際オリンピック委員会(IOC)によって設定されています。
他の大会やイベントでは、例えば「上位10位までが入賞」とする場合もあり、その大会のルールによって入賞者が決まります。
なぜ入賞は8位までなのか?
オリンピックで入賞が8位までに設定されているのは、どうしてでしょうか?
これには歴史が関わっています。
1984年までは入賞枠は6位まででした。
しかし、1984年に行われた以下の大会から変更されました。
- ロサンゼルスオリンピック(夏季)
- サラエボオリンピック(冬季)
この変更は、陸上や水泳などの競技が8人で行われることが多く、レーンも8つあるためです。
また、決勝に進む8人はすでに優れた成績を残しているとされ、これが入賞枠拡大の理由とされています。
決勝に進む選手を「ファイナリスト」と呼び、これが同時に入賞者ともなります。
統計から見る入賞の価値
過去のオリンピックデータによると
- 出場選手のうち、約2.5%が入賞圏内に入ります。
- 入賞経験者の約40%が次回大会でメダル獲得
- 入賞経験がある選手の平均競技歴は12年以上
のような興味深いデータもあります。
まとめ
オリンピックでの入賞者は何位まで認められるかというと、8位までです。
これは、個人競技でも団体競技でも、夏季オリンピックでも冬季オリンピックでも同じです。
パラリンピックも同様に、8位までの選手が入賞者とされます。
入賞した選手は、賞状が授与され、入賞者名簿に名前が記載される名誉を得ます。
また、一部の競技団体からは賞金が提供されることもあります。
入賞が8位まで設定されている理由は、多くの競技で使用されるコースやトラックが8レーンあるためです。
オリンピックで入賞するというのは大きな功績ですが、メダリストに比べると人々の記憶に残りにくいというのは事実です。
「参加することに意義がある」という言葉もありますが、やはり3位以内とそれ以外では大きな違いがあるのも事実です。