出汁を取った後の昆布はだいたい佃煮にしますが、いつもお酢が入ってますよね。
昆布の佃煮を作るときにお酢を入れるのはなぜなのでしょうか。
実は昆布を柔らかくするためというちゃんとした理由があります。
ここでは、昆布の佃煮に酢を入れる理由と効果について詳しく解説します。
昆布の佃煮に酢を入れる理由
昆布の佃煮に酢を入れる理由は、昆布をそのまま煮ると固くなるためです。
昆布を酢水に漬けることで驚くほど柔らかくなります。
酢を使用する際の心配ごととして「酢が昆布の味を変えてしまうのではないか?」という不安があるかもしれません。
でも、実際には使用量が非常に少なく、加熱中に酢っぱさが抜けるため心配は不要です。
実は、同じ昆布でも食べる用途によって異なる種類があります。
煮て食べる用の昆布とだしを取る用の昆布では種類が違うのです。
例えば、だしをとるための昆布は旨味成分が豊富ですが、もともと硬い種類のため、そのまま煮て食べることには向いていません。
そこで、昆布を柔らかくするために酢を利用するのが重要なのです。
また、だし昆布で佃煮を作る場合は、正方形の佃煮ではなく、細かく千切りにしたものがおすすめです。
これにより、昆布が柔らかくなり、酢の力で美味しく仕上げることが可能です。
昆布の佃煮を手作りする方法
昆布の佃煮の実際の調理手順に焦点を当ててみましょう。
昆布の佃煮は、丁寧に工程を追って進めれば、どなたでも美味しく作ることができる料理です。
各ステップを焦らず着実に進めましょう。
【材料】
- だしがら昆布 : 60g
- しょうゆ : 小さじ4
- 砂糖 : 小さじ1
- みりん : 2.5~3
- 酢 : 小さじ1~1.5
- 水 : 600ml
- 生姜(お好みで) : 6g
【作り方】
昆布を千切りにする
だしがら昆布の固さに合わせて、細かく千切りにします。
固い昆布は細切りにすると食べやすくなります。
生姜を使用する場合は、一緒に千切りにしておきましょう。
お鍋に全部入れて火にかける
入れる順番は問いません。
全ての材料を鍋に入れ、火にかければOKです。
沸騰するまでは中~強火で構いませんが、沸騰したら火を弱火に調整することを忘れないでください。
汁気がなくなるまで煮込む
時間はかかりますが、焦らずにじっくりと煮込みます。
急いで水分を飛ばそうとして強火にするのはNGです。
弱火のまま、汁気がなくなるまで煮詰めるのが美味しい佃煮のポイントです。
汁気が少なくなると鍋底が焦げ付きやすくなるので、注意しながら混ぜ続けましょう。
汁気がなくなれば完成
鍋の中の昆布がそれっぽい形になっていたら完成。
白ごまをトッピングすると香ばしさがプラスされ、美味しさが引き立ちます。
保存に関しては、冷蔵保存で約1週間~10日が目安です。
冷凍保存する場合は約1ヶ月程度が適しています。
昆布の佃煮を使ったアレンジ
手作りの佃煮を楽しむためのアイデアをお伝えしますね。
もちろん、そのままご飯のおかずとしても良いのですが、たくさん作った場合はアレンジすることで最後まで飽きずに楽しめます。
きゅうりのさっぱり昆布和え
きゅうりを皮を剥いてお好みのサイズにカットし、昆布の佃煮と少量のごま油を加えてざっくり混ぜ合わせるだけです。
きゅうりの食感を残したい場合は輪切り、しっとりさせたい場合は薄切りにすると良いです。
昆布鶏そぼろ
鶏ミンチと昆布の佃煮をフライパンで混ぜ合わせるだけで完成する簡単アレンジです。
昆布の佃煮がしっかりとした味わいを提供しているため調味料は不要です。
生姜を加えるのはありです。
ご飯や麺にかけ、ねぎや卵と一緒にトッピングすれば、おしゃれなランチの完成です。
昆布の佃煮卵焼き
卵焼きの中に昆布の佃煮を入れてしまう料理です。
佃煮の濃厚な味わいが卵のまろやかさと調和し、ご飯が進む一品になります。
昆布の佃煮の存在感が強いため、少量でもバランスが良いかもしれません。
お好みで白だしを少し足してだし巻き風にするのも美味しいアイデアです。
まとめ
昆布の佃煮に酢を入れる理由となぜ柔らかくなるのかについて解説しました。
お酢の化学反応が昆布を柔らかくするのですね。