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こけしには怖い意味がある?名前の由来は子消し?起源も解説

こけしと聞けば、素朴で愛らしい顔を思い浮かべる人も多いでしょう。

このこけしは、長い間多くの人に愛されてきました。

近年、こけしの魅力に魅了された「こけ女」というファンの女性も現れ、非常に人気が高まっていることが第三次ブームと称されています。

その魅力は日本国内にとどまらず、海外にも広がっています。

 

ただ、見ようによっては怖く見えることもあります。

 

本記事では、こけしとは何か、こけしの起源と名前の由来には怖いものがあるのか、こけしの様々な形式などに焦点を当ててご紹介します。

 

こけしとは

「こけし」は何となく手作業で作られた木の人形とイメージしますよね。

実際、ろくろという木を回転させる道具を使って、専門のかんなで削り出して作ります。

こけしは、大きな丸い頭と長く細い身体が特徴で、持つときに手に馴染みやすいように作られているものや、飾るときに安定しやすいように底が広がっているものがあります。

顔には、温かみのある表情が描かれ、身体には着物や美しい図案が施されていることもあり多種多様なこけしがあります。

 

そんなこけしは、一体どのような背景を持ちどのようにして誕生したのか紹介していきます。

 

こけしの由来と名前

この伝統的な木製人形がどのようにして「こけし」という名を得たのかには諸説が存在します。

江戸時代末期、東北地方の温泉地での特別なおみやげ物となったのが起源と言われています。

江戸時代の東北地方に住んでいた木を加工する職人たちは、山で自由に木を切って生活用品を作って生計を立てていました。

ですが、時代が進むにつれて山で自由に木を切る特別な権利を失い、温泉地へと移り住むことになりました。

 

温泉地で、彼らは農民たちから赤い染料を使った装飾品が人気だと聞き、それをヒントに赤く染めた人形を作り始めました。

 

この赤い人形は、病気から守ってくれるという信仰もあってすぐに人気となり、「子供の玩具」や「温泉でのお守り」として多くの人に愛されるようになりました。

これがこけしの起源です。

 

「こけし」という名前自体、その起源についてはいくつかの説があります。

共通するのは、この名前がその特徴的な外見や、それを取り巻く文化的背景から派生したという点です。

一つの説は、こけしの頭部の形状が当時の子供たちの一般的な髪型である「芥子坊主(けしぼうず)」と似ていたことから、「小芥子(こけし)」と呼ばれるようになったというものです。

また、他には、土で作られた「堤人形」が「赤芥子」と呼ばれていたことから、木で作られたこけしを「木芥子」と称するようになったという説があります。

 

さらに、直接的ではないが興味深い説として、貧困のために子供を失った親が子供の魂を慰め供養するためにこけしを飾ったことから、「子消し」や「子化身」といった名で呼ばれるようになったという話も伝えられています。

 

これらの諸説を通じて、こけしは単なるおもちゃや装飾品を超えた深い文化的意味を持つアイテムとして、日本の伝統文化の中で特別な位置を占めていることがわかります。

東北地方の温泉地から始まったこけしの歴史は、その地域の自然、文化、そして人々の生活が絡み合って作り出された日本独自の芸術形式と言えるでしょう。

 

こけしの語源が怖い?

こけしの名前の由来についての怖い話が広まったのは、ある説が多くの人に知られるようになったからです。

その話は、1971年に作家の松永伍一さんが出版したエッセイ集『原初の闇へ』に書かれているもので、こけしにまつわる一つの物語や考えとして紹介されました。

しかし、この物語は松永さんが提案したもので、実際のところは仮説にすぎないとされています。

 

もしかしたら創作という可能性もあるということですね。

となると、こけしの意味が怖いだとと考える必要ないですね。

 

なお、こけしが「こけし」とひらがな表記になったのは、1940年に東京で開かれた「第1回現地の集り 鳴子大会」からです。

 

東北地方に起源を持つこけしには、その製造された場所ごとに独自の特徴があり、異なるスタイルに分けられるので、それぞれのタイプについても触れてみたいと思います。

 

こけしの種類

こけしのバリエーションには、2018年7月に「土湯系」から「中ノ沢系」が新たに独立したことで、今では合計12の異なる系統が存在します。

 

津軽系

青森県に起源を持つ「津軽系」のこけしは、一つの木から頭と身体を作る「作り付け」という手法で知られています。

身体の上部は丸みを帯びており、下部はスカートのように広がっているのが特徴です。

多くはおかっぱ髪型の頭部をしており、アイヌの文様や、津軽藩の家紋である牡丹の花、ねぶた祭りの顔など地元の文化を反映したデザインが施されています。

 

木地山系

秋田県には「木地山系」のこけしもあり、これも一つの木から作られています。

頭は長い楕円形で、おかっぱの髪型と赤い髪飾りが特徴です。

身体には縦縞や格子模様の着物が描かれ、前垂れのデザインが特徴的です。

 

南部系

岩手県に起源を持つ「南部系」のこけしは、頭部が軽く動くはめ込み式であることが特徴です。

もともとは、「キナキナ」という赤ちゃんのおしゃぶりの形をしたこけしで、彩色されていないシンプルなデザインが多かったですが、後に菊の模様などが加わりました。

現代では、新しいスタイルの創作こけしも作られおしゃれなデザインが登場しています。

鳴子系

「鳴子系」のこけしは、頭を回すと特有の音がするはめ込み式です。

前髪の水引き結びや、サイドの花模様が魅力的で、首の周りは丸く体には菊やカエデなどの花が描かれています。

遠刈田系

「遠刈田系」のこけしは、大きな頭と顔周りに垂れる花弁模様、放射状の髪飾りが特徴的です。

体は細めで、菊や木目模様が施されています。

作並系

「作並系」のこけしは、頭が小さめで、前髪が水引きで結ばれている点が可愛らしい特徴です。

頭は差し込み式です。

体は細く、カニ菊と呼ばれる独特の菊模様があります。

弥治郎系

「弥治郎系」のこけしは、大きな頭部とベレー帽を思わせるような形の頭が特徴で、体にはくびれがあるものもあり独特の模様が描かれています。

 

山形系

山形県の「山形系」こけしは、頭部が小さく目立つ髪飾りが特徴です。

この系統のこけしは、顔の形が独特で鼻が目立ちます。

体には牡丹や紅花、菊などの花模様が描かれています。

肘折系

「肘折系」のこけしも山形県にあり、このこけしは頭部が大きく、にっこり笑ったような表情が印象的です。

頭には放射線のような髪飾りがあり、肩に段差がついています。

菊の花が描かれたり、体が黄色く塗られているこけしがあります。

蔵王高湯系

「蔵王高湯系」こけしは、やはり山形県が発祥。

頭部が大きく、放射線状の大きな髪飾りがあります。

しっかりした体形で、桜の模様や菊が描かれ下部が少し細くなっているのが特徴です。

土湯系

「土湯系」こけしは、頭部が小さく頭のてっぺんに蛇の目模様があります。

前髪は横長で、輪を連ねた髪飾りがあり体は細いです。

この系統は、細い轆轤線も特徴です。

中ノ沢系

「中ノ沢系」こけしは大きく開いた目が特徴で、目の周りがやや赤く大きな鼻も特徴的です。

体は細く、大きな牡丹の花が描かれています。

「たこ坊主」という愛称で親しまれており、外見は男の子に見えますが女の子がモデルです。

「青坊主」という男の子モデルのこけしもあります。

 

これら12系統の中で、「鳴子系」「遠刈田系」「土湯系」は伝統こけしの三大発祥地として特に有名で、こけしの多様性を広げる原点となりました。

現在では、こけしのコンクールも開催され、日本三大こけしコンクールと呼ばれる大きな大会が毎年行われています。

 

日本三大こけしコンクール

日本三大こけしコンクールとは、国内で開催される最も有名なこけしに関する大会のことを指します。

これには以下の大会が含まれます

  • 宮城県大崎市で行われる「全国こけし祭り」
  • 宮城県白石市で開催される「全日本こけしコンクール」
  • 山形県山形市での「みちのくこけしまつり」

全国こけし祭り

「全国こけし祭り」は、1948年から始まった伝統あるお祭りで、毎年9月に3日間にわたり開催されます。

このイベントでは、こけしの供養や奉納、販売のほか、こけし絵付けの体験やパレードが楽しめます。

 

こけし祭りコンクールでは、全国から集まった約300点の作品が展示され、文部科学大臣賞をはじめとする多数の賞が授与されます。

全日本こけしコンクール

「全日本こけしコンクール」は、こけしの制作と普及を目的に1959年に始まったコンクールで、毎年5月に開催されます。

こちらでは、こけしの絵付けや実演販売、地元産品の販売が行われ、約700点もの作品が展示されます。

 

コンクール部門は伝統こけしや創作こけし、木地玩具など多岐にわたり、内閣総理大臣賞など高い名誉を与える賞が用意されています。

みちのくこけしまつり

「みちのくこけしまつり」は、1982年に始まったお祭りで、毎年秋に開催されます。

このお祭りでは、伝統こけしの展示販売や木工作品の販売、こけし絵付け体験などが楽しめます。

また、山形市内のスタンプラリーに参加しスタンプを集めることで、こけしの抽選券がもらえるイベントもあります。

 

コンクールもあり、「内閣総理大臣賞」、「経済産業大臣賞」、「農林水産大臣賞」などの賞が贈られます。

 

まとめ

こけしの起源や名前の由来を紹介しました。

個人的には芥子坊主→小芥子の説が納得しやすいですね。

「子消し」というは仮説、憶測の域を出ないので、こけしの名前の由来が怖いとかは気にしなくていいと思います。

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